台風による大雨で増水したのをその機会で新潟県の糸魚川でヒスイ拾いをすることに9月の連休を含めて連続的に挑戦しました。
しかし、9月の連休では3日間に拾った石の中からヒスイと思われる石を整理して最終日に鑑定で博物館の学芸員さんに確認してもらった結果、惜しくもヒスイはひとつも採れませんでした。淡いな緑、紫の斑点が見えた石英がヒスイと思い込んで鑑定せずにそのまま帰ったら喜んでいたのだろう。勉強不足なのか見分け方が分からず、見逃した可能性があったかもしれない。でも有名なミャンマー産ヒスイのアクセサリーを買ったことがあるのでヒスイの質感がわかっているつもりで必死で探したもの、はっきりとわかるような石は見当たらなかった。改めて難しさを感じました。必ず1個は見つかるはずだと簡単に採れそうにありません。現地にいたヒスイ採り名人、地元の方も今日は採れないともらしていたことや博物館のスタッフから聞いた総合的な苦労話で難しいことがわかりました。何回も行かないと採れないから地元の人が毎日もヒスイ探しで散策しているそうですのこと。
再び、ヒスイを求めて10月の連休にも挑戦することになった。
まずは道の駅親不知ピアバークのある親不知海岸と富山県側の朝日海岸(宮崎海岸)にてヒスイ探しを挑戦しました。またもヒスイらしきものは採れなかったようですが、黒のヒスイと思われるものをゲットしました。
翌朝、朝食後に鑑定で前日に採った石と前回に整理した石をまとめて博物館へ向かいました。見学後に鑑定で受付へ行くが、既に何人かの鑑定待ちで一時間かかるとわかり、仕方なく、ヒスイ探しで川へ向かいます。
到着した川には既にヒスイ拾いで来た車や数人が見えました。今回は快晴で見つけそうな気がするが、またも見つからないことも覚悟していた。
いつもように川の礫の中からヒスイを集中的に探すが、時間が経過して行くばかりだ。だめなら明日もあるさ!とあきらめずに必死で探します。
探す場所を変えながら探すが、約一時間経過で諦めかけたそのときです。角張った石を見つけ、拾い上げると石の一部に緑のヒスイ色が目に映ったのです。重さを確かめるとトパーズより少し軽い位の比重でずっしりと重いと感じたが、微妙でした。さらに太陽下でヒスイ特有の結晶の有無をルーペで表面を観察したら結晶があると確認ができたが、比重の重さが少しは軽いかなと狂ってきた。最終的にはわからないが、そのまま夕方まで挑戦しました。そろそろ切り上げる時間でヒスイ拾いを終えた。車に戻って着替えたあと、再び博物館へ。果たしてヒスイなのかと緊張しながら学芸員さんにヒスイと思われる石の9個を先に出して鑑定してもらった。やはりきつね石が8個で、もう1個は一部がヒスイだと結果が出ました。最後の一個の大きな石を学芸員さんに渡した途端、「これがヒスイですよ」という結果が。やったぁ!!と、もう嬉し涙が出てしまいました。神からくれた神秘な石であった。博物館を後にして自分へのご褒美で入湯料の高いひすいの湯にて最高気分で癒すことができました!神と最高のヒスイに感謝!!
滋賀県田上山 益富雲母
数年前、トパーズの採集で驚いたこともあった。田上山をはじめ、2つの産地などから産出する希少な鉱物がある。これは有名な産地鉱物でマンガンを含む雲母の益富雲母がある。実は何回も採っているが、今回は久し振りに採れたもので最大サイズであった。6cm強サイズ。益富雲母は田上山が原産地鉱物であり、また新鉱物でもある。
数年前に行った福井県ではじめての採集です。しかし、産地の場所がわからない。とりあえす、集落の方に聞いて、付近にあると教えてもらったが、落石(ズリなのか?)があって危険だと遠慮されていたそうでした。早速、探してみるが、見当たらない。地元ナンバーの車が駐車されていて遠くから斜面で山菜採りで来た人が見えた。1時間後に降りてきたので聞いてみると鉱山のことは知っていたようで、子供のときによく金平糖を拾ったということだったが、数年前からダム建設でもう変わったようだといろいろの話が聞けました。向こうにあると教えてもらい、数時間後にズリらしきものを発見。しかし、時間はもう昼過ぎ2時になっていた。まもなく後客が見えたので鉱山の話を聞くとやはりここだったとわかりました。しかし、有名な金平糖はもう採れなくなったと証言しています。過去の豪雨、乱獲などで絶産したそうです。一個も採れないと知り、諦めてズリからは黄鉄鉱、石英、輝安鉱が採れました。後客の案内ですぐに反対側の産地へ向かった。やはりダム建設が進んでいて埋没寸前であった。案内して頂いたのは碧玉の採れる産地で赤、緑の碧玉を適当に採りました。やっぱり金平糖のことが気になるので、再び、撮影のために産地へ急行した。時間はもう4時半過ぎになっていた。撮影したあと、採集を再開するが、もう時間がないとその時です。表面採集で奇跡的に2センチ近い金平糖を発見したのです。金平糖とは自然砒という砒素の鉱物です。
平岩鉱山の蛍石で過去に採集したもので秘蔵している蛍石です。
写真1
紫の蛍石 自然の結晶タイプで今回がはじめて。外国産に匹敵するバーブルフローライ ト。
写真2
お気入りで稀な青の蛍石 わずかしか産出しないが、数個は採集しているもの、今回としては大きい!
ジェムシリカのような珪孔雀石(クリソコーラ)
クリソコーラという石がありますが、日本名では珪孔雀石ともいいます。地球の様なイメージで海のブルー、森のグリーンが癒されます。
当時は丸玉、ビーズが登場していましたが、高価でした。もろいため、樹脂で固めていました。混ぜたような感じであまり自然ではなかったような気がしました。原石なら自然のようで地味に見えます。しかし、石英に溶け込んだクリソコーラがジェムシリカという宝石名で大変、大人気になっています。水には溶けにくいため、ペンダントなどが加工されます。産出量が非常に少ないため、希少性が高く高価となっています。
日本も銅を採掘した鉱山なら青、緑のある鉱物が採れることがあります。今回のアップした珪孔雀石は今までに採ったものの中でもっときれいなものです。石英質になっていることがわかると思います。写真①②
写真①
写真②
兵庫県N鉱山で採集した珪孔雀石 鮮やかなブルーが多く見られます。